私は確か3年前くらい前から宝くじを買い始めました。誰しもが夢見る高額当選は天文学的確率らしいですね、買わなきゃ当たらない、買っても当たらない、すぐに結果が分からない、なのでそれまで敬遠してきました。
興味は突然やってきました。勤め先のパーティーの催し物で当たった10枚セットのスクラッチ、削ってみると必ず当たる200円当選以外はすべてハズレでした。しかしここでワクワクしながら何かのスクラッチを削る幼少の頃を思い出したのです。雑誌か何かの付録でオモチャが貰えるスクラッチでした。自由に買えない子供の過度な期待と興奮に容赦のない「ハズレ」、悔しくて悲しくて泣いていました。
現在では自分の意志でお金の続くかぎり何枚でも買うことができます。もしかしたら1等ではないにしろ数千円～数万円くらいの当選はあり得るんじゃないか？と思い買ってみたくなりました。これが宝くじワールドに引きずり込まれるきっかけでした。
いったん興味が沸いてしまうと私はつくづく馬鹿だなぁと反省する行動を起こしました。まず最寄りの宝くじ売り場でスクラッチ1セット（10枚）購入、当時は年末ジャンボ発売期間で「どうせならこっちも買ってみようかな」とノリでバラ10枚を購入しました。スクラッチはすぐに削らず宝くじ発表まで待つことにしました。しかし数日後、「買えば買うほど確率は上がる」と別の売り場で10枚ずつ追加で購入、また別の日に追加、追加・・・結局それぞれ50枚、2万5千円も使ってしまいました。
「もしかしたら高額当選するかも」とまったく根拠のない自信がみなぎり気分は高揚していました。買うほど確率は確かに上がりますが、例えば濁った１km四方の広大過ぎるプールにメダカ（1等）が1匹、これを小さい針で釣り上げるとします。これが100匹に増えたところで天文学的確率の範囲内で確率を上げているだけです。愚かですよね、でも人間って「もしかしたら」という呪文が効いてしまうんです。確率が０じゃなければ「もしかしたら」・・・
結果
年末ジャンボとスクラッチ合わせて末等×10本、数千円×2本でうろ覚えですが8千円くらいの回収でした。今にして思えば普通の結果でむしろ数千円当たっただけ良い結果だと思いますが、当時は大きく落胆して現実に引き戻されました。そして初めて自分で宝くじを購入して分かったことがいくつかありました。
「確認が面倒」
まず年末ジャンボの方は50枚の末端1桁目を0～９に5枚ずつ分けてから1等の番号から照らし合わせました。まぁ、かすりもしませんよね。2等、3等・・・良くて2桁目まで合っているくらい、組の確認なんてまったく必要なし。一方のスクラッチは最初こそTV番組でやっていたような少しずつ削って確認していましたがすぐに飽きてしまい、一気に削るスタイルに。ハズレの嵐、削りカス散乱、もう「もしかしたら」の呪文効力も完全に失い「めんどくさい」だけでした。かといってお金が掛かっているのですから間違えがあったら大変ですので、時には何度か見直したりかなり時間をかけて確認しました。そして計100枚を見終えて私の世界から現実世界へ引き戻されました。
「10枚で十分」
大量購入は先に挙げた確認の面倒に直結します。そして「買わなきゃ当たらない」「買っても当たらない」「ステータス異常呪文：もしかしたら」これらを踏まえ、出した結論が「10枚購入（1セット）」でした。無駄に期待を持たず、無駄にお金を消費せず、サクッと確認もできる私にとって最適な枚数でした。
「年2回だけ購入」
ギャンブルは底なし沼で一度ハマってしまうと抜けることは容易ではないと思います。なのでサマージャンボ、年末ジャンボの年2回だけスクラッチと合わせて購入しようと決めました。買えば買うほど出費が大きく回収が困難になり、まさに底なし沼です。幸いなことに私は宝くじに対してそれほど意欲がありません。この決め事は何の無理もなく守れています。年間1万円の出費なら全然問題ないです。
現在までの結果はまったくダメです。ちょっと不思議な事？がジャンボでもスクラッチでも起こりました。それは今度つぶやきたいと思います。しかし宝くじは還元率が50％を切っているんですね、どれだけ国民からお金を巻き上げているのでしょう？パチンコスロットは「射幸性」を煽るため出玉規制がかなり厳しくなっていると聞きますが、宝くじの凄く当たりそうな「射幸性」を煽るCMはOKなんですよね。まぁ、パチンコスロットは違法なのでどうなっても良いのですけど。
射幸性：努力によらず、偶然によって利益などを得ることができる要素。 またはその度合い。 ギャンブル性などと言う場合が多い。
私は今後も年1万円で買い続けていく事でしょう。当たるといいな。そうだ、今度大金を手にした時にどのように日常を過ごすか想像してつぶやこうと思います。
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