プラチナ取得No.050 絶体絶命都市4 プレイ日数:8日
このシリーズは1と2をプレイしたことがあります。かなり昔の事なのでよく覚えていませんが、1はたしか大地震により崩壊した都市から脱出する内容でした。こういった題材のゲームって今まで無かったので凄く斬新でしたし、自然災害によって引き起こされた惨状がとてもリアルでその世界観に引き込まれました。
2はたしか大洪水でまたもや崩壊した都市から脱出する内容だったと思います。1が楽しかったので期待していた2でしたが、とにかく主人公の動きが遅く、地鳴りと共に揺れる地面を主人公が上下にガクガクしながら移動するのは私的にかなりストレスでした(1の移動はそんなことなかったと思うのですが)。
3もあるようですがPSではなかったため未プレイでした。そして震災で発売中止になった4作目が時を経て再始動してリリースされました。早速購入してプレイし、プラチナを取得し終えた感想は一言で「残念」でした。汚い言葉を使えば「胸糞悪い」の一言に尽きるこのゲーム、ほんと様々な「胸糞」が詰まりまくってます。ストーリーの途中途中でひどい事が次々起こります。そして最終的には非常に適当でやっつけ感のある結末に驚愕します。
震災で人々の心が崩壊し非常な行動を起こす、一定の理解はあります。非常な行動がさらに被災者を苦しめる、実際には十分にあり得ることですし起きているのも事実です。しかしこれゲームでしょ?もっと未来に向いて歩きだしていけるような内容にはできなかったのでしょうか?この内容が本当に製作者さん達の思い描いた絶体絶命都市4ですか?
ただ絶望で救いようのない内容にしたかったのであれば成功ですね。ただし「凄くつまらない」です。
ストーリー以外にも、主人公が人にぶつからず体を通り抜けたり、倒れてる人はうつ伏せ万歳状態でみんな同じ体勢だったり、排泄システムはまるで意味がなかったり・・・納得して世に出した作品ではなく「もう面倒で仕方ないからこれでリリースして終わりにしよう」という感じです。
しかし、批判ばかりでなく良いと思ったところもつぶやいておきます。唯一、私の心に響いたシーンがあります。ストーリーのどの辺か忘れましたが、火事で焼けてしまった住宅跡地にいる女性が、声を震わせながら言います。
「涙が・・・止まらないの・・・」
これはボイスで流れますが、この短い言葉が物凄く私の心に突き刺さりました。大切なものを失った悲しみ、この先の不安、考える事さえまともにできない、こういった感情がたった数文字に込められており、この言い方もリアルで心情を何倍にもまして表現されています。アテレコされた方は凄く上手な方なんだと思います。まだこのソフトを持っている方、これからプレイする方は、ここ、注目です。
あとは良い所が思い浮かびません。私、ゲーム批判はたまにしたりしますが、ここまで嫌悪感のあるソフトは稀です。「駄作」認定します。もし次回作があっても定価では絶対に買いません。
普段は2~3本のソフトの感想を述べていますが、今回は1作でだいぶ時間を取ってしまいましたので、この辺で回想を終わります。
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